高成柱

近況報告

高 成柱 工学博士

 自分は主に計算機物理の第一原理計算手法の開発の研究を行っています。
 まず計算機物理とは、物理学の方程式をコンピュータによって数値的に解くことにより、解析的には解くことができない多くの物理学的問題を扱うことを目的とした物理分野になります。簡単にいえば、コンピュータを用いた物理シミュレーションを行う分野です。例えば、固体の性質(電気伝導性・弾性や磁性など)は量子力学に従う電子の振る舞いによってきまるため、コンピュータをもちいて電子に対する方程式を解くことによって、固体の性質を調べることができます。
 自分はその中でも熱エネルギーと電気エネルギーを相互に変換することができる熱電物質の性能を物理的に予測するためのより良い手法を新たに作り、計算シミュレーションを行うプログラムを現在作成しております。

プロフィール

高 成柱

大阪大学大学院工学研究科 特任研究員(ポスドク)

「科学と未来」第19号に掲載

タイトルとURLをコピーしました