金全健

近況報告

金 全健 工学博士、弁理士

 このたび貴法人におかれましては創立20周年を迎えられ、誠に喜ばしく心よりお祝い申し上げます。
 私は2007年に大阪大学大学院 工学研究科 電子工学専攻 博士後期課程を修了しました金 全健と申します。
 大学院在籍中は、貴法人の奨学生として選抜頂きまして、知識の習得と研究に没頭することができ、お陰様で有機ELの分野で博士号を取得することができました。
 大学院修了後は、日本や韓国の電機メーカーで有機ELディスプレイの研究開発業務に携わり、各地でのディスプレイ生産ラインの立ち上げや、世界初となるデバイスやプロセス技術の開発等を行ってきました。
 そして、研究開発業務の中で、有機ELディスプレイに関する各企業の特許訴訟に興味を持ったことをきっかけに、弁理士の資格を取得しました。
 現在は、ディスプレイメーカーの知的財産部門に勤め、社内の弁理士として、技術コンサルタント、知的財産権の権利化、他社とのライセンス交渉、訴訟対応、社内教育等の業務に携わっています。
 現業務においては、社内外また国内外の技術者、弁護士、弁理士等との折衝の機会が多く、技術や法律についての深い知識が必要となります。
 しかし、そのような中でも大学院時代に培った有機ELの知識が大いに活かされおり、改めて、このような知識の土台を築けて、博士研究に没頭できる環境を、当時の学生時代に与えて頂きました貴法人に深く感謝しております。
 今後も、貴法人の奨学生出身であることを誇りに思い、更なる自己研鑽に励み、博士として、また弁理士としての専門性を高めていきたい所存です。
 末筆ながら、申 相祐 会長を始め社員の皆様のご健康と、貴法人の益々のご発展を心よりご祈念申し上げます。

プロフィール

大阪市城東区在住
2007年 大阪大学大学院 工学研究科 博士後期課程修了

「科学と未来」第19号に掲載

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